自然湖を知っていますか?
自然湖って知っていますか? 長野県にある秘境、自然湖について解説します。2023年5月1日に行ってきましたので、レポートします。
場所: 長野県木曽郡王滝村柳ケ瀬
自然湖とは?
1984年9月14日 M6.8 震度6(推定)当日は雨が降っており地盤が緩んでいたこともあり、長野県西部地震による御嶽崩れ(伝上崩壊)による土石流が発生しました。自然湖とは、王滝川がせき止められてできた湖です。いわゆる河道閉塞で土砂ダムということもあります。御嶽湖、三浦湖などのダムによる人造湖が近くにあるので、自然湖と呼ばれるのかもしれません。
自然湖の特徴は?
山奥のさらに秘境といった感じ、王滝川を上流に向かっていくと突然現れます。とにかく一本道をひたすら西に進みます。岐阜県の加子母からトンネルをつないだ方がアクセスが良くなると思います。越県合併とか…まあ無理か…
駐車場というか路肩に車を止めると、そこから、立ち枯れの独特な景色が広がります。焼岳の土石流が梓川をせき止めた上高地の大正池の景色に似ています。湖と言うよりかは、川幅が広くなっているようにも見えます。
伝上川
王滝川との合流点はかつての土砂が堆積していますが、すでに木が多い茂っており森に戻っていくかもしれません。伝上川は巨大な砂防ダムを建設しています。
どうやって行くの?
国道19号の元橋交差点から木曽川を渡り、県道20号線〔開田三岳福島線〕を直進→三岳黒沢交差点を左折→県道256号線〔三岳王滝黒沢線〕を直進→県道486号線〔王滝付知加子母線〕を直進→王滝村中心部から山道を王滝川にそってひたすら西に進みます。
かつての災害の爪痕
かつては林業が盛んでいかだを組んだ水運を利用していましたが、牧尾ダムが出来き水運が出来なくなると森林鉄道 が利用されました。1975年トラックの普及によって廃線 となりました。廃線跡に道路が出来たのですが、御嶽崩れによって土砂に埋まるか、水没してしまったのです。自然湖から先はかつての道路とトンネルを見ることが出来ます。壊れたガードレールとトンネルの先は自然湖の湖面。かつての大災害の後を現代に伝えています。
御嶽山と言えばクマが多く生息している所、現地にお出かけの際は気を付けて下さい。
コメント